HOME > 施工事例 > 10メートルの敷地に描く都市型住宅

わずか10メートルの敷地に立つ、3層の住まい。
限られたスペースの中で、採光・通風・動線・構造すべてを再構成しました。
構造はRC造。配筋から仕上げまで、ミリ単位の精度で積み上げられた堅牢な骨格が、都市生活に求められる静けさと安心感を支えている。
1階に生活の基盤を、上階に光と風を取り込みながら、「密集地でも開放的に暮らす」という新しい都市住宅のあり方を描きました。
| 場所 | 大阪府池田市 |
|---|---|
| 構造 | 鉄筋コンクリート造(RC造)一部木造混構造/地上3階 |
| 敷地面積 | 46.38㎡ |
| 建築面積 | 27.50㎡ |
| 延床面積 | 74.78㎡ |
| 基礎形式 | 鉄筋コンクリートベタ基礎 |
| 構造仕様 | 耐震壁構造・ホールダウン金物・筋交金物仕様 |
| 主要仕上げ | 外壁:サイディング+吹付仕上げ/屋根:ガルバリウム鋼板立平葺き/内装:クロス・タイル・塗装仕上げ |
| 主要設備 | システムキッチン・ユニットバス・高断熱サッシ・給湯器(エコジョーズ) |
| 工事監理項目 | 掘削深度管理・配筋かぶり厚測定・レベル計測・打設記録・金物取付確認 |

敷地条件に合わせた地盤改良から工事がスタート。
掘削・捨てコン・配筋と、ひとつひとつの工程を慎重に積み上げながら、鉄筋コンクリート造の基礎を形成しました。
限られたスペースの中で、水平精度と配筋の整合性を保つことが最重要課題。ミリ単位での施工管理により、後の上棟に向けて構造の芯を確立しています。

基礎から立ち上がる躯体には、鉄筋の結束状態と金物位置の確認を徹底。
コンクリート強度、かぶり厚、立上り精度を検証しながら施工を進めました。
上層階へと構造を積み上げていく中で、RC造の堅牢さと木造の柔軟さを融合。建物全体の剛性を高めながらも、内部空間には光と風の抜けを意識した設計が反映されています。

外壁はサイディングと吹付仕上げの組み合わせで、周囲の街並みに調和しながらも独自の存在感を放つデザインに。
開口部の配置は、採光とプライバシーを両立するよう計画。
防水層の確実な納まりと通気層の確保により、経年変化に強い外皮性能を実現しました。
都市の密集地でありながら、通りからの視線をやわらかく受け止める外観です。

内装工事では、壁下地・断熱・配線配管の経路を再設計し、メンテナンス性と省スペース化を両立。
照明や建具の寸法、手すりや段差の位置までを現場で微調整し、実際の生活導線に合わせた“リアルスケール設計”を行いました。
設備は高効率給湯器・断熱サッシを採用し、構造性能と快適性能のバランスを最適化しています。

最終工程では、アプローチ・排水・境界仕上げなど、建物と街をつなぐディテールを整えました。
限られた敷地条件の中でも、歩行動線と駐車スペースを共存させ、日常の出入りがスムーズに行えるよう設計。
竣工後にはレベル測定・仕上検査を経て、構造・設備・意匠すべての品質を確認。
静かな住宅街の中で、機能と美しさがバランスよく共存する住まいが完成しました。